G大阪逆転Vへのターニングポイント きょう鹿島戦



入江(左)にアドバイスをする西野監督、逆転Vのためにきょうの鹿島戦は絶対に負けられない

◆ 西野監督「一番大事な試合」 ◆ 

 さあ、決戦だ?G大阪は10日、きょうの鹿島戦(カシマ)に向け、吹田市内でミニゲームなどで最終調整を行った。西野朗監督(51)は「残り5試合の中で一番大事な試合」と、きょうの一戦を逆転Vへのターニングポイントに位置づけた。アウエーの鹿島戦は、00年5月17日から白星なし。首位・浦和とは勝ち点差3。なんとしても鬼門を打ち破り、逆転Vへ望みをつなげる。


◆ 「最初からアグレッシブにいく」 ◆

 絶対に負けられない戦いが、そこにはある?。そんなフレーズが頭をよぎりそうな西野監督の一言だった。

 「(残り)5試合の中で一番大事な試合。加速していくためにリスクを負ってでも最初からアグレッシブにいく」

 アウエーの鹿島戦は00年5月17日から白星のない鬼門中の鬼門。弱気な言葉が出てもおかしくない相性の悪さだが、指揮官の視線の先には勝利の二文字しかなかった。

 「今シーズン戦ってきて、同点でも負けてても、どんな状況でも勝ちきれる自信が選手についている」

 この一戦に懸ける思いは選手も一緒だ。DF宮本が「90分間通して勝ち点3を取れる試合をしたい。天皇杯(湘南戦)みたいな試合ができれば」と意気込みを口にすれば、代表組のMF二川、DF加地も「全力でやる。その後のことは考えない」と15日に日本代表のサウジアラビア戦が控える中、目の前の一戦に総てを懸ける決意を示した。

 追い風も吹いている。西野監督が「(相手の)メンバーが読めない。万全じゃないと考えたい。アントラーズのスキをついていきたい」と話した通り、鹿島は故障者が続出。8日の天皇杯4回戦、ホンダFCとの一戦でFW深井、MF本山がともに左太もも裏を負傷し欠場濃厚。FW柳沢、MF野沢も故障中で、ベストメンバーにほど遠い形で試合に臨むことになりそうだ。

 残り5試合で、首位・浦和とは勝ち点差3。状況を考えれば、勝ち点3でしか逆転Vへの道は開けない。死力を尽くして“強敵”鹿島を叩きのめす。

スポーツニッポン大阪 - 2006年11月10日