G大阪自信!J連覇オレらもやれる


 首位浦和を勝ち点3差で追うG大阪が、好敵手の快挙達成にJ連覇への自信を深めた。1次リーグで敗退したアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で同組だった全北現代(韓国)が8日、同大会で優勝。西野朗監督(51)は10日、この結果に「いい物差しになる」と自軍の実力を再確認するとともに、11日の鹿島戦(カシマ)も含めた残り5試合のラストスパートの発奮材料とすることを期待した。

 目指した頂は、手の届くところにあった。「励みになる。遠いチームではないからね」。全北のアジア制覇のニュースを聞いた西野監督は、意を強くしたように話した。

 全北はACL決勝でアルカラマ(シリア)を2戦合計3-2で破り優勝した。G大阪は1次リーグで全北と2試合を戦い、1分け1敗。だが、いずれの試合もアグレッシブなスタイルを貫き、互角の戦いを展開した。

 そんな“身近な敵”がアジアを制したことは、優勝争いの佳境を戦うチームにとっては大きな自信になる。DF宮本も「(アジアNo.1は)そう遠くないところにあると感じた」と話した。「今までやってきた攻撃力に自信を持ち続けること」と、リーグ残り5戦のキーポイントを挙げた指揮官は「みんなそういう(J連覇で来季はACL優勝という)意欲を持ったはずだと思う」と“全北効果”に期待した。

 チームはこの日、ミニゲームなど軽めの調整をこなし、東上した。一度はついえた野望の実現には、まずJ1優勝が大前提。「ああいうステージにもう一度立てるように」と宮本。ライバルの快挙も力に変えて、ラストスパートをかける。

デイリースポーツ - 2006年11月10日