J1残留を引き寄せろ 11日に福岡戦


 Jリーグ1部(J1)15位の広島は11日、16位福岡と博多の森球技場で対戦する。両チームの勝ち点は33と25で、その差は8。広島にとって、勝てばJ1残留をほぼ手中にし、負ければJ2降格争いに引き込まれかねない重要な一戦。イレブンは「難しい試合になるが、気負わず冷静に戦うことが大事」と、平常心を胸に白星奪取を誓う。(佐藤正明)

 8日から恒例の非公開で調整した福岡に対し、広島は通常通り公開で準備を進めた。10日は広島ビッグアーチで約1時間練習し福岡市入り。ミニゲームでは、MF青山敏弘のスルーパスや服部公太のクロスボールにFW佐藤寿人らが飛び出す攻撃の形などを確認。シュートが決まるたびに見守っていたサポーターから大きな拍手が起こった。

 福岡は守りを固め速攻を仕掛ける戦いで、現在、公式戦3連勝中。ペトロビッチ監督は「相手が引いたままの状態で攻め、ボールを奪われると危険」と指摘し、「(しびれを切らした)相手が攻めてくる状況をつくりたい」と、今回に限っては無理に攻める必要はないとの見解を示した。


中国新聞 - 2006年11月10日